皆さん初めまして。保育士をしております”だいち”と申します。
このブログでは、保育をする上で私が大切にしている事や、新たに感じた事や考えた事を備忘録として綴っていきたいと思います。
個人的なものに綴るのではなくこうして公開する事によって、読んでくださった誰かのヒントとなる事もあるかもしれませんし、違った角度からのご意見があればコメントを頂く事によって新たな発見へと繋がるかもしれません。たくさんの方々に読んで頂ける様になれば収益にも繋がるかもしれませんし。
私にとっても読んでくださる皆様にとっても、このブログが深い学びの場となる様に運営していきたいと考えております。
初回である今回はご挨拶という事で、子どもたちの挨拶に関する話を綴っていきたいと思います。
保護者の方と共に登園してきた子どもに「おはよう!」と声を掛けた際、子どもから返事が返って来ない事があります。
殆どの保護者の方は「ほら、”おはようございます”って挨拶するんだよ」と促してくださいますが、中には「どうして家の子は挨拶が出来ないんだろう」と不安に思っていらっしゃる様子の方もいらっしゃいます。
「きちんと挨拶できる子に育って欲しい」という気持ちは誰もが持っていますから、不安になってしまう気持ちもよく解ります。
しかしその様な時に私は、「焦らなくても大丈夫ですよ」とお伝えするようにしています。
子どもたちは、大人から「おはよう」と挨拶をしてもらう事で、心の中にある「挨拶のバケツ」に毎日挨拶を貯めているのです。そしてそのバケツが一杯になって溢れてしまった時、初めて自分からも「おはよう」と元気に挨拶をすることが出来る様になるのです。
そのバケツが大きい子どもは、溢れるまでに時間がかかってしまうかもしれません。しかしその分だけ「いつでも誰にでも」しっかりと挨拶が出来る人になるはずです。(もちろん、すぐに返せるようになった子どもが良くないという訳ではありませんよ。)
「挨拶がきちんと出来ている」という形が見られる事で安心するのは誰もが同じ事ですが、完成形へのこだわりは捨てて今は気長に子どものバケツが満たされるのを待ちましょう。
実際に私も、「おはよう」と言っても「さようなら」と言っても返事が返って来なかった子どもが、ある日突然自分から「おはよう」「さようなら」と言ってくれて感動した経験があります。
「挨拶されたら返事をするんだよ」、「ほら、”おはよう”って言ってごらん」などと言わずに淡々と声を掛け続けた事が功を奏したのだと考えています。
挨拶とは自主的に行うから良いものなのであって、強制される挨拶は誰の事も満たせないのです。
それでは皆さん、今日も子どもたちの心のバケツの中に素敵な挨拶を入れていきましょう。